第6章 事後報告
「もう良いんですか?」
「原因は分かったから、あとは余計なことはせずその道のプロに任せるべき」
他科の患者に、あれこれ口出しすることは出来ない。
問題になりかねないからね。
「ねぇ、栞?」
「どうしたの?萌ちゃん」
「栞って、竜崎のこと好きなんでしょ」
竜崎って名乗ったんだ…。
そんなことより。
「え⁉︎ど、どうして?」
どうして分かったのかな?
「栞、分かりやす〜い」
ケラケラ、と無邪気に笑う萌ちゃん。
「もうっ…」
「カッコイイもんね、竜崎」
「ところで萌さん。
そろそろ今回のこと、主にキラのことについて教えていただけますか?」
「うん、分かった」
「じゃあ、私は帰るね。竜崎」
「はい、お疲れ様です」
「最後まで居なくて良いのか?」
「私の仕事はあくまでも、診察することですからね。
夜神さん」
「そうか」