第6章 事後報告
「…お兄さんそこまでカッコ良く無いから、教えてあーげないっ」
ケラケラ、と無邪気に笑う少女。
「では、こちらの月くんになら教えていただけますか?」
ポン、と月くんの肩を叩いて言う。
月くんなら、確実にカッコイイの部類に入るでしょう。
ジーッ、と月くんの顔を凝視してから口を開く。
「うん、いいよ。
お兄さんカッコイイもん」
「あたしは萌、夢川萌って言うの。
お兄さん達の名前は?」
達…?
私にも聞いているのでしょうか。
「達?俺は、夜神月。
こっちは…」
「竜崎です」
いつもの座り方で座り、話すL。
「歳下相手に敬語使うなんて、変なの〜」
「変じゃありません、癖です」
「失礼します。
竜崎、いらっしゃいましたよ」
「来たか…通して」