第6章 事後報告
今度は、舌まで入って来る。
「ん…ぁ…ダメ…L…んっ…」
「ん…美味しかったです」
唇が離れると、腕の拘束も離してくれる。
乱れた呼吸を整えていると…。
「松田さんには刺激が強過ぎましたか?」
と、鼻で笑うLの声が聞こえた。
そうだ、松田さんが居るんだった。
どうしよう…。
〜♪〜♪〜♪
ちょうどその時、雪の電話が鳴った。
「はい」
「PHS…仕事関係ですね」
この電話が鳴る時は、病院からの連絡。
「そうですか。
分かりました、すぐ向かいます」
そう言って電話を切る。
「大変ですね」
「そうでも無いよ、行って来るね」
「行ってらっしゃい」
「あ、行ってらっしゃい。雪ちゃん」
Lの机の横にかけてあったカバンと、ハンガーに掛かっていた白衣を手に持ち部屋を出る。