第8章 復帰命令
「今から来てくれるそうです。
これで、やっと話せますね」
「は、話せるって何を?」
「今はまだ雪が来ていないので、言えません。
が、大事な話であることには変わりありません。
特に、夜神さんにとっては」
「私に?
まさか、まだ月がキラだとか言うんじゃ…」
「あ、来たようです」
夜神さんの言葉を遮る。
ガチャッ。
ドアが開いた。
「おかえりなさい」
「ただいま、L」
「では、揃ったのでお話します」
松田さんは居ても居なくても構わないのですが。
「話と言うのは…夜神粧裕さん、つまり夜神さんの娘さんのことです」
「娘の…?」
「はい、我々は娘さんのアレは事故では無かった。
そう思っています」
「バカな…じゃあ一体…」
「落ち着いてください、今説明しますから。
雪、説明して」