第8章 復帰命令
全く…この人は…。
「私があなたに言われたら断れないの、知ってますよね?
その上で言ってるんでしょう?」
これだから、質が悪い。
「…これで、前回の “ 借り ” はチャラですよ?」
ソレがあるから、余計に断れない。
「あぁ、分かった。
明日のカンファレンスで紹介するとしよう」
「分かりました」
「話は以上だ、午後もオペ頑張ってくれ給え」
「…はい」
現場復帰、か。
定時で帰れるのなら、まだ良いか。
法医学の方とも両立出来そうだし。
最も、最近はLから回されるキラ被害者の遺体しか回って来ないようになっているのだけれど。
一応、Lには詳細を送っておこう。
戻るかもとは言ってたけど、言ってなくて拗ねられては大変だからね。