第1章 天使との出会い
「…いい子だね。」
真冬さんの声でとても心が落ち着いているのがわかる。
さっきまであんなに不安定だったのに。
「あかりちゃん。驚かないで聞いてほしい。」
「僕……今日からここに住むことにしていたんだ。
だからよろしくを言いたくて、挨拶に来た。」
………はい!?
落ち着きすぎて逆に何もわかんなかったよ!!
あぁまたパニックだ。
「今日からお世話になります。あかりちゃん」
はい…
私は何故かその一言が口からこぼれ出していた。
「ありがとう。」
なんて幸せな気分なんだろう。
不思議だ、初対面なのに…。
私はこれから起きることなんて何も予想していなかった。
今が何故か幸せな気分だったから。