第1章 天使との出会い
…誰、お兄ちゃんの知り合い?
いろんなことがありすぎて、本当に今頭がパニックになりそうだ。
「お邪魔して悪かったかな…?」
「ううん、大丈夫だよ。中入る?」
そうお兄ちゃんは答えたけど、やっぱりちょっとあたふたしてる。
ホントに今日が一番変なお兄ちゃんの日だ。
「蒼斗くん、僕用事があって来たんだけど…覚えてる?」
用事かぁ…しょうがないなぁ…。
「うん、この話するにはあかりも一緒に聞いた方がいいかな?」
「それがいいと思う。」
私のこと?なんの話だろうか。
「おいで、あかりちゃん。」
そう、お兄ちゃんの知り合い?の真冬さんに呼ばれた。
私はなぜか抵抗出来なかった。
なぜなら………
その声がとても優しくて、逆らえないような声だったから。