第9章 episode7
「ダメなんだとよ」
漣音さんが瑠都さんに言うと、瑠都さんはすかさず違うよ!!と言い返した。
「まあまあ、そんな揉めることないじゃないよ。いつも行ってるんだから、一緒に行ったって何の違和感ないじゃないよぉ。なぁ」
諒夜さんが渚人さんに同意を求める。
「良いんじゃない。俺はどうでもいい。どうせテレビ局に用事があるし」
スケジュール帳を確認しながら、渚人さんは同意するでもなくそう言った。
「やったあ!!!じゃあ一緒に行こうよー!!!」
「....ちっ」
漣音さんは不満そうに舌打ちした。
まあ、賑やかになりそうだからいっか。
漣音の気持ちも知らない颯希はニコニコ笑っていた。