第6章 episode4
「光尋くん、こういう時以外も来てね?お休みの日とか!」
「い、良いんですか?」
「いいよ、当たり前でしょ。賑わってた方が楽しいもんっ」
「ナナちゃん、そんなこと言うと、三鷹の息子が照れるよ」
「そうだべ?こいつ、照れ屋だもんでな」
からかってくる2人の言葉は耳には入らない。
また、来ていい。
そんな嬉しさが心を浮かれさせる。
「ナナさん!!コーヒーおかわりー!」
「はあい」
このドキドキはきっと間違いない。
勘違いなんかじゃない。
また会いたいと思うのは、
この気持ちのせいなんだよね。