第4章 episode3
「ねえ、いいじゃねぇのよ」
「いやいや、よくありませんし」
「そんなこと言わねぇでよ~。な?」
彼は女の子が大好き。
可愛い子や美人な子を口説いては、遊んでいる。
しかし、これでもアイドル。
週刊誌に撮られることもしばしば。
「ちょっとの間、彼女のフリしてくれりゃあ良いんだよ~」
女の子と楽しく遊ぶのは一向に構わない。
が、勘違いする子も居るわけだ。
「なぜ私なんですか...」
私が言いたいこと、それはつまり諒夜さんに有名アイドルと遊び、彼女に迫られ恋人が居ると言ってしまったらしい。
だったら見せてと言われた。
その彼女のフリを、私が頼まれたのだ。