第31章 気づく者と気づかぬ者
朝から騒がしいのはいつものこと。
だからもう慣れた、慣れるしかない。
だけど慣れないのは、
姉ちゃんに対する態度だ。
------璃玖斗観察日記-----
1日目
今日は漣音、リトが朝から不在だ。
だから家には瑠都と渚人が居る。
この2人は正反対なのに、
どこか似てる部分がある気がする。
「颯希、メガネ知らないか?」
(はい、実は渚人はメガネをしているのです。)
「頭に乗ってますけど…」
渚人は少し抜けてて、天然だ。
そして思ったことを素直に言うタイプ。
(ただ無口だ)
「あ、ホントだ。
頭に違和感はあったんだよな」
そんなアホな部分を持ち合わせている渚人。