第28章 特殊能力11
翌日、
指定されたカフェに着くと、蒼汰くんと龍太郎さんが座っているのが見えた。
「お待たせしました!」
蒼汰くんは椅子を1つ、持って来てくれた。
飲み物を頼み、一息つく。
話を切り出したのは、やはり龍太郎さんだった。
「さあちゃん、これから話す事はぜんぶ嘘偽りはないから。落ち着いて聞いて?」
「....はい」
大きく息を吸う龍太郎さん。
それほど緊張することなんだ。
「まず初めに、さあちゃんの生い立ちだ」
生い立ち、
その言葉にまで重みを感じる。
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