第26章 特殊能力9
ここへ閉じ込められて数日が経った。
誰も助けには来ない。
漣音さん達は大丈夫なのだろうか?...
『待ってくださいボス、どうして見ず知らずの男の子から西條瑠都を連れて来れるのです!怪しいですよ!彼はあくまでも天才なのですよ!?』
外の方から小鳥遊侑莉が声を荒らげていた。
『黙れ、お前に意見される筋合いはない。獲物は手に入れたのには変わらないのだ』
『ボス!!』
『黙ってそいつを牢屋にぶちこんでおけ』
一人の足音が遠のく。
すると、同時に牢屋の扉が開いた。
「る、瑠都くんっ!?」
意識のない瑠都くんが入ってきた。
グッタリとしていて、見るからに顔色が悪い。