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平和な1日。
第24章 特殊能力8
雨が強さを増す。
より気持ちを暗くさせる。
「あの子、どうして"イヤだ!"って言わないんだろ」
瑠都がそう一言呟く。
その一言に周りも反応する。
「確かに。あんな野郎より、力だってなんだって強いはずなのによ」
「思い込み、だろ。」
思い込み?
「ここで逆らえば、自分が帰る場所がなくなる。また独りぼっちになる。って」
殺しも攻撃もしない。
何も傷つけないアイツ。
敵なのに、可哀想と感情を持ってしまう。
本当は俺らと変わりない日々を過ごすことが出来たはずなのに。
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