第19章 特殊能力4
信じられなかった。
お姉ちゃんがワンワン泣いて。
おばさんもおじさんも。
おにーさんもおねーさんも泣いて。
そしてようやく、お母さんとお父さんが亡くなったのだと実感した。
そしたら目から有り得ないほどの涙が流れてきた。
「...お、かあさ、ん、お...とう、さん....」
「おねーたん、なんで泣いてゆの?」
あんなに笑った。
お別れなんてやだって駄々をこねて。
いつかまた会えるんだよって約束して。
そして、お父さんと楽しく過ごした。
ねぇ。
あんなに幸せだって言ったじゃない。
なんで居なくなったの。
どうして、ねぇ、どうしてなの....