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平和な1日。
第19章 特殊能力4
「部活は?」
「もう終わった!!一緒に帰ろ」
お姉ちゃんは優しい。
いつでも優しい。
「うん!!!」
きっと知っていた。
あの頃の私とお母さんのこと。
「璃玖斗、帰るよ」
「あーい」
なぜ知らないふりしていたのか分からない。
でもお姉ちゃんは確かに悲しそうな目をしていた。
寂しかったのかな。どうなのかな。
「帰ったら着替えるのよ。お出掛けするから」
「...どこに?」
「いいから」
お姉ちゃんはきっと知っていた。
もうこの時、お姉ちゃんは。
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