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平和な1日。
第19章 特殊能力4
「さあちゃん!!」
部屋の中からお母さんに呼ばれる。
もう行くのかな。
「呼んでるよ、行かないの?」
フルフルと横に振る。
「行かなくちゃ」
彼は私の手を握り、テクテクと部屋へ向かう。
イヤだ。
このまま行っちゃえば、会えなくなるよ。
もう二度と会えなくなるよ。
引っ越しちゃうのは、私達の方なんだよ....?
「いやだぁああ...っ」
「さあちゃん....」
泣きじゃくっても、意味ないんだって。
駄々をこねても意味ないんだって。
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