第17章 特殊能力2
「瑠都くん、危ないから私が切り分けるよ。」
「え、僕が....」
「包丁さばき、なんだか下手」
包丁渡せとばかりに手を差し出す私。
瑠都くんはしぶしぶ包丁を差し出した。
「じゃあ、切り分けますねー」
サクサクっと切り分け、取り皿に分ける。
最初からこう言えば良かったのに。
さっさと取り皿を渡して、私は端っこの椅子に座った。
こういう盛り上がるとこ苦手なんだよな...
「ふう....」
一つ、ため息をすると携帯が鳴った。
表示された名前は女友達からだった。
「....なんだろ」
とりあえず私は出ることにした。
「もしもし」