第17章 特殊能力2
「じゃあ、僕が切り分けるね〜」
危なっかしい切り方で、お肉に切りかかる。
見てられないのは私だけではなく、みんなも同じのようで最初に止めにかかったのは漣音さん。
「お、おいっ!あぶねーだろ!やめとけよ、バカ!!」
「指がチョッキンするぞ!」
手をブンブン振りながらも、動きを止めようとはしない諒夜さん。
「うるさーい!!」
ぜったいにやめようとはしない瑠都くん。
その光景を見つめる私と渚人さん。
もうこれは2人に任せておこう。
「せっかく切り分けてるんだから邪魔しないでよね!切れるじゃん!」
まったく違う視点で切れると言い張る瑠都くん。