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平和な1日。
第2章 episode1
そしてコンサートは無事に終わった。
とても楽しかった。
ワクワクしたままの気持ちで、ゲスト席から降りてゆくと渚人さんに出会した。
「あ、」
思わずそう声を漏らした。
「楽屋、一緒に行くか」
再び腕を握られて、スタスタと引っ張られる。
握られる力は優しいのに、どうしてか振り払えない。
大きな背中を見つめながら、なぜかちょっとだけ嬉しくなった。
この気持ちに、きっと理由はないけどうそはなかった。
ただ、嬉しくなっただけ。
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