第16章 特殊能力1
「どこだろ....」
確かにこの引き出しに入れたはず。
あれなくしたら自腹出費となってしまう!!
「...財布、これだろ」
ぬっと現れた手を辿り、上を見上げるとそこにはちょっと強面の男性が立っていた。
「あ、それです!!!」
そんなことにはお構いなしに財布を受け取る。
この人も、使用人なのかな?
にしては動かなさすぎるというか。
「ありがとうございます!ところでお名前は...」
「赤崎渚人」
渚人、さん。
あ、あのリストに載ってたな。
「....」
渚人さんはフラフラっと去って行った。