第11章 夜間飛行
「ふぁ~!さっぱりしたぁ~!」
いや~ 飛行船の中って何でも
あるんだな!
あのシャワー室も狭くなくて
気持ちよかったなぁ~。
少し歩くと、さっきの場所に戻ってきた。
窓の外にはまだ宝石のような
景色が広がっている。
もう真夜中だし、人は殆んど来ないから
髪は隠してない。
「ふぅ…今日1日で本当に色んなこと
あったな…」
ゴンとキルアに出逢って、
レオリオとクラピカとも仲間になって、
何か変なピエロに遭遇して、
料理もして…
「…?」
そのままイスに座ってうとうと
してたら、向こうから1人の気配が。
かなりイラついて荒んだ心。
廊下の曲がり角から現れたのは
「…あ」
「!」
左手に僅かに血を滴らせたキルア。
「…どした?」
「……っ!」
そのままキルアはオレの隣に腰を下ろした。
目は伏せたままだ。
「―――お前は…」
「ん?何?」
「お前は、オレのこと怖くねぇのか?」
そう言ってこっちを向いたキルアの眼に
光はない。
見えたのは哀しいほど暗い闇。