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銀の風

第5章 一次試験


《し、信じらんねー!
 もう4、5時間は走ってるはずたぜ!!》

「…ん?」


今の声は…レオリオ? てかまた勝手に
聞いちゃったよ。

振り返ると、レオリオが辛そうに走っていた。


「大丈夫?」

ゴンも気付いたのか、声を掛けてる。


それも空しく、やがてカバンを落として
立ち止まってしまった。

「!レオリオ!」

「ほっとけよ
 遊びじゃないんだぜ、ゴン」



…そりゃ分かってるけどさ……お?

「…ざけんなよ
 絶対ハンターになったるんじゃーー!!
 くそったらーー!」


おぉ大丈夫だな。久々に見たな~
あんなに強い決心の"顔"。







「レオリオ、カバン忘れてる」

「へ?」


ゴンの言葉にもう一度見てみると
確かにレオリオが立ち止まっていた所には
ポツリとカバンが…


「あー…ありゃ気付いてないな」

「そうみたいだね…よし、
 それじゃっ!」



ヒュンッ―――


ゴンは片手に持っていた釣竿をカバン
めがけて鋭く一振り。

数秒後には見事にレオリオのカバンが
ゴンの手に握られていた。


「ナイス!」

「おー、スゲー
 今度オレにもやらせてよ」

「スケボー貸してくれたらね」


お互い気になってたんか。
悪いがオレは何も持ってない!




「ちょっと遅れたな。
 少しペース上げるけど、いいか?」

「ああ。構わねぇぜ」

「もちろん!」

「じゃあ行くぜ!」


そしてまた3人で走り出した。









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