第2章 進展?
二宮さんも上がり、私も入り終えたところで、二宮さんが買ってきた肉まんを食べながら今日の話をした。
「二宮さん、やっぱり私テレビ局面接受けてみようと思います。」
それを聞いた二宮さんは口いっぱいに頬張りながら聞き返した。
「あんだけ迷ってたのに、よくすんなり答え出せたね。なんかあったの?」
す、鋭い...
「実は、同級生の言葉で背中押されたというか、そいつもバイト時代にお世話になった会社に就職したくて直談判で頼み込んで内定勝ち取ったって聞いて、私もとりあえずチャレンジしなきゃって思ったといいますか」
「ふぅん。その同級生は男だったのね」
「あ、まあ」
「でもまあ、良かったじゃない。面接の日とかは決まったの?」
「今日、局の人に連絡取ったら空いてる日に時間作るから追って連絡すると返事を頂きました。」
二宮さんはにっと微笑むと、絶対受かってまた一緒に仕事しよと声を掛けてくれた
「ありがとうございます。私頑張りますっ」
ふわふわと頭を撫でられるとやっぱり少し恥ずかしくなって俯いてしまった