第2章 進展?
『すみません!今すぐ家に向かいます!』
電車に飛び乗り、家へと走る。
駅に着いてからも走って家に帰ると二宮さんは玄関の前でしゃがみこんで待っていた。
「に、二宮さんごめんなさい」
「ん、そんな待ってないから大丈夫よ」
いつもと変わらない優しい笑顔をくれる二宮さん
鍵を開けてすぐに家へ入れると急に二宮さんが後ろから抱きしめてきた。
「えっ、ちょ...」
「はな、あったかい...」
二宮さん、氷のように冷たい
そんなに待ってないって言ってたけど、本当はずっと待ってたんじゃ
「二宮さん、本当にごめんなさい」
罪悪感で居たたまれなくなって小さく漏らすと二宮さんはふふっと笑った
「こういう時ってさ、もっと照れたりしないの?」
はな、中々手強いな
なんてクスクス笑われた。
「あ、いや...すごくドキドキするけど、それより二宮さんやっぱりずっと、」
「さ、お土産買って来たから一緒に食べましょ」
私が言いかけた言葉は二宮さんの言葉によって遮られた。