第1章 再会から
「...言いましたね?」
不敵な笑みを見せる彼に少し寒気がした。
「え、何ですか...」
「じゃあ、暫くははなの家に住み込んじゃってもいいですか?」
仕事の忙しさをはなに会って癒すため
なんて取って付けた理由を持ち出してくる。
「な、何でそうなるのっ」
「だって、隣にいるだけでいいのならいつでも相手するって。いつでもしてくれるんだよね?」
あー...
数分前の自分を呪ってやりたくなった。
その言葉を引き出したから二宮さんは笑いをこらえきれなかったのか。
「い、言いましたけど...」
「これから忙しくてさ、朝早くて夜遅くまでの撮影になったりするのよ。はなといれる時間が限られてるのに、家との往復の時間とかも無駄だと思うんだよね。」
1週間だけだから
私もなんとなく、まあ1週間だけならいいかなって思うようになってしまった。