第1章 まふまふさんとファーストコンタクト
ある日の朝。
歌い手、天月の家のインターホンが鳴った。
ーーーピーンポーン
天「お?お客かな?」
天月が玄関のモニターを確認する前に、インターホンを鳴らした人物の声が高らかに響いた。
?「あっまつーきくーん!すぐ開けないと大声で叫ぶけどいいー??」
はしゃいだこの声、間違いない。あいつだ。
天「わああああっ!!ダメだよ何考えてるの!ちょっと待って"まふくん"!!」
わぁわぁと大慌てで玄関の扉を開けると、予想通り、まふまふが立っていた。
ま「遅いよ天月くん!足が棒になったらどーしてくれんの!٩(◦`~´◦)۶」
天「たった3分で?!?!」
ま「僕の足は繊細なんだよ、おっじゃまっしまーす♪」
天月の許可無く、まふまふはまるで自分の家かのように入っていく。
そしてくるりと振り向き、手に持っていたものを掲げ、テンション高めに言った。
ま「天月くん!カービィしよ!!持ってきたから!」
天「なんだよいきなり。 まぁ、するけどさぁ」←
元々ゲーマーの天月だ。予定もないし、断る理由はないだろう。
呆れたような声の中には、どこか嬉しそうな感情が見え隠れしている。
天月の返事に満足気に頷くと、まふまふはリビングへとスキップで移動し、あっという間にゲーム機を準備していく。
手際よく準備していた手は、突然止まった。
どうやらコードが見つからないらしい。
まふまふは手を空中に固定したままキョロキョロとあたりを見回している。
その様子を見た天月はお茶をお盆に乗せたままキッチンから声をかけた。
天「あ、いいよまふくん、あとは僕が準備するから。んでさ、妹呼んできてくんない?人数多いほうがいいでしょ?」
ま「ふぇ?!天月くん妹いたっけ?!いいよいいよ!全然呼んでくる!」
天「あ、ありがとうw」
まふまふは、たぶん俺の部屋にいるから。とだけ聞いて、天月の部屋に向かった。