第5章 婚約告白
「詩織、今からパーティに出席するから出掛ける準備を しなさい。」
「はい、お父様。」
中学校2年生の時。
父の取り引き先のパーティに出席することになった。
「今日は、成瀬グループ主催のパーティだから
失礼のないようにな。」
成瀬グループ?
それはまなくんの家の会社だ。
何のパーティなのか少し気になるが、
私はそのまま準備した。
会場に着くとそこには、
《成瀬グループ長男 婚約発表》
婚約⁉︎
まなくんが婚約だなんて、私の頭は追いつかない。
そんな中、ふとステージを見ると
そこにはまなくんが立っていた。
まな…くん…。