• テキストサイズ

茜色の空

第2章 友情の芽生え


私の父は、若宮グループの社長。

若宮グループは、世界からも注目を浴びている会社だ。

そんな家に産まれたのが私。
若宮詩織。


小さい頃から父も母も仕事ばかり、
私は1人でいることが多かった。


楽しくもなんともない1人の生活。
私は次第に心を開かなくなっていった。

誰のことも…信じなかった。



でも…、私を孤独の世界から救ってくれた人がいたんだ。



3人は私の全てを受け入れて、そして、信じてくれた。

みんなと過ごす毎日は、とても楽しくて、
私もいつの間にか笑顔になっていた。


「今日もいっぱい遊んだね!」

「ねっ!楽しかった!」

「そうだねー!」


そんな当たり前かもしれない会話が
ただただ、嬉しくて…。



「しおちゃん?どうしたの?」


ボーッとしていた私を心配してくれたようだ。


「ねーねー?」

私は今、3人に伝えたい。


「いつもありがとう。私と友達になってくれてありがとう。」


驚いた顔をした3人はすぐに微笑んで、

「「「当たり前でしょ?」」」


嬉しくて、恥ずかしくて、

「言ってみただけ…。」

私は無愛想に答える。


笑いあったあの日の夕暮れ。

夕日に誓った私たちの友情。

今も昔も私の宝物…。




変わってしまった今でも。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp