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茜色の空
第1章 プロローグ
「好きだ。」
今にも消えてしまいそうだけど、
しっかりと言い放たれたその言葉は
私の心にそっと触れて、
一瞬のうちにどこかへ行ってしまう。
「私は大嫌い…。」
これが私の最後の嘘。
私は最低な人間だから、
あなたをずっと騙していたの。
だから…、私を恨んで嫌いになって。
最後までわなままでごめんなさい。
そして、ありがとう、
大好きだった…。
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