第23章 黒尾と夏(R18)
俺の夏はきっと終わらない。
誰かが、言っていた。
小学校の夏は、どの夏よりも
好奇心旺盛になる。
中学生の夏は、どの夏よりも
経験する。
そして。
高校の夏は、
どの夏よりも
輝く。
なんたらの法則。
なんだっけな。
まぁ、そんな難しいことはどうでもいいんだ。
要するに
高校時代味わったことは
一生忘れないらしい。
もしそれが本当ならば…
黒尾「なぁ、海いかねぇ?」
夏休み部活終わりの夕方。
3年の教室で課題をする。
夜久「あー。行きたい。」
海「夜は怪談でしょ?」
夜久「お前のガチすぎるからやだ。」
黒尾「だな。部活休み連休は〜」
夜久「明後日からだな。」
海「2泊できる!」
黒尾「夢が膨らむ。ってことで、暇な人〜。」
夜久「はーい。」
黒尾「……?海は?」