第1章 二口彼女
俺の彼女は...
パン系女子
付き合って2年...。
まだまだ仲良しです。
出会い?
出会い...か...。
それを聞くか...。
まあ、うん、最初っからぶっ飛ばしてたけど。
今は幸せだから、まっ、話してやる。
それはそれは
昔むかし...。
それは入学して1週間たったある日。
先生「〜。また朝ご飯食べてきてないのかぁ?ちゃんと食ってこいよ〜?」
『んっ、はぁい。』
もぐもぐ。
もぐっ、
ん〜。
おいしい。
二口「なぁ、パン好きなの?」
入学して隣の席に座ってた女の子は
柔らかい雰囲気の。
ほんわり?
いや、
ふんわり?
ちがう。
あ、
ぽっちゃり?
むにむにしたくなる感じの
決してデブじゃねぇ。
んん。ほっぺたむにむにしてぇ。
足とか、普通にきれい。
手も。小さくて。
体のラインを見たことがあるわけではないがっ
あー、でも、幼稚体型そう。
うーん。
でも、足がきれいで
お腹ポッテリは想像出来ない。
足がきれい=スラッと
これ、二口論。
『んー?うん、好きっちゃ好き!』
あれ?俺、なんて質問したんだっけ?
あ、パンか。
朝ご飯もパン
昼ご飯もパン
なんだ?こいつパンでできてんの?
二口「普通、朝ご飯っつったら、オニギリとかだろ?」
『そう?』
二口「いや、そうだろ!」
いや、そうなのか?
いやいや!でも、日本人は和食だ!
『ふぅん、っ』
もぐもぐ
二口「お前ってさ、いつもそのパン食ってるよな?」
『んっ、たべる?』
二口「おっ!まじで?!」
コイツがほかのやつに分けてるのみたことねぇ。
第一号。
もらったぜ。
『いや、うそ。』
!?!
二口「はあっ、!」
『だって、食べたら、二口がこのパン好きになる。』
ならねぇし...
つか、そもそも、食ってみないとわかんねぇし。
なんだか、意味わかんないことをいいながら
パンをもぐってる彼女。
幸せそうに食べる。
見てるだけで和む。
『二口?』
二口「ん?」
『そんなにこれ食べたい?』
二口「んー、うん?幸せそうに食べるなぁと思って。」
『じゃあ、二口にだけあげる。』
二口「!いいの?!」