第12章 噂をすれば黒尾くん
黒尾「あーー、さむ。君、研磨と仲いいの?」
『同じクラス…隣の席です。』
むふむふっと、俺を見ながらココアを飲む彼女。
可愛い。
黒尾「研磨にこんな可愛いオトモダチがいるとはねぇ。」
研磨「…。」
『オトモダチ〜。』
そういって手袋をしていない研磨の手を握る。
研磨「…。なにしてんの。あ。あったかい。」
『えへへ〜。黒尾さんがココアくれたから。ポカポカだよ〜。』
なんて可愛いヤツだ。
研磨のやつ、羨ましい。
黒尾「ちゃん?だっけ?」
『はーい?』
黒尾「彼氏いないの?」
『んっ!』
んっ、と、縦に首を下ろす。
黒尾「そっかそっか!むふむふ、」
『??どうしてですか?』
黒尾「いやぁ、可愛いなぁと思って。」
『?!///』
黒尾「黒尾さん、一目惚れしちゃったかも。」
彼女の目をまじまじと見ながら言う。
『ま、まさかぁ、////』
ハハハっ、と目をそらす。
研磨「…。なにいってんの。クロ。ばかなの?」
黒尾「いま、ちゃんが、研磨の手。ギュッてして妬いた。」
『!!/////』
パッと、研磨の手を離す。
黒尾「ね。俺にして。」
研磨「…。」
『っ〜、、/////』
全力で照れるちゃん。
可愛いなぁ。もう。