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国見英の好きな人

第5章 先輩と彼女




岩泉side

それから、俺たちは三年になった

俺は入学式の時に中学の後輩とあいつを見た

国見と金田一、そして島崎澪

あの頃とはだいぶ変わっていて確証はないが、俺の頭の中では警鐘が鳴り響いていた

〈及川に近づけるな〉と

それからやるだけのことはやった

後輩の一年にとんでもなく美人なやつがいるなんて噂が立った時には、島崎澪じゃないかどうかを確かめもしたし、

美術部が部員一人だって聞いた時には正直詰んだと思ったが、及川が興味を示さなかったためセーフ

そして一年にいる変人と呼ばれている生徒が島崎だった時にはどうしようかと思ったが、及川が男だと誤解したおかげで救われた

だが、厄介なことが起きた

及川が朝練で足をやったその日

影山のいる烏野高校と練習試合があった

及川と影山が会うだけでも厄介なのにギャラリーにあいつがいた

及川が念のために病院に行っていたからその場にいなかったものの、早く帰らせることだけを考えていた

しかし、試合が始まってしまい、ついには及川が戻ってきてしまった

試合後のことはわからないが修羅場になったんだろうと思う




結局、及川があいつから離れられないのは何故なんだ?

守れなかった負い目を感じてまだ執着しているのか?


なぜ、あいつにこだわっているのかは俺にはわからない





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