第1章 俺と彼女
昼休み
彼女はスケッチブックと鉛筆、弁当と水筒をショルダーバックに詰めて教室を出て行った
俺は彼女について行ってみた
居たのは屋上
本来、屋上は立ち入り禁止で鍵がかかっている
なのに何故彼女は屋上に入ることが出来るんだ?
先生に頼んだとか?
俺は悩んだって仕方ないし、とりあえず屋上に入った
彼女は屋上の端の方で何かをしていた
近寄ってみると動物の鳴き声
「ニャーン」
はっきり聞こえたそれは猫
「なんで猫?」
ふと疑問に思ったことが口に出てしまった
俺の声に彼女は振り向く
驚いた顔をしている
それと同時に何かに怯えているような…