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恋の波紋。

第1章 想い出語り①


2月の中頃だったと思う。
ある日の放課後に、中庭を1人で掃除している藤宮くんを見かけた。

それは市井くんが日直の仕事をサボった罰としてするように、担任の先生から言われていた事だった。

暫く藤宮くんを見ていたけれど、寒そうだし、1人で掃除するのに苦戦しているようだったので、勇気を出して掃除道具とゴミ袋を持って中庭に出た。

声をかけるまでの勇気は無かったので、ただ早く終われるように掃除を始めた。

掃除が無事に終わると、いつの間にかそばに来ていた藤宮くんからお礼を言われた。

良いことをした気分になれて、気持ちが良かった。

それまで直接話したことは無かったし、市井くんの友達というのもあって近寄りがたかったけれど、藤宮くんの「ありがとう」という言葉を聞いたら、本当は優しい人なのかもしれないと単純に思った。
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