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恋の波紋。

第1章 想い出語り①


3年のクラスが違った藤宮くんとは、図書室で雑談することが多かった。

藤宮くんの第一志望校が、私と同じ南第一高校だということを聞いた時にはとても驚いた。

藤宮くんがどれぐらいの成績なのか分からなかったけれど、公開される実力テストや定期テストの成績上位者の名前の中に、藤宮くんの名前は見たこと無かったからだ。

受験高校別に進路説明会が行われた為に、藤宮くんが南第一高校を受験することは学年中に広まった。

影で藤宮くんのことを身の程知らずだとか言って馬鹿にしている子達も少なくなかった。

藤宮くんのことを悪く言っているのを聞くたびに、自分のことのように嫌な気持ちになった。

私は相変わらず放課後に図書室で受験勉強を続けていたけれど、説明会の日を境に藤宮くんは図書室に来ることはなくなった。

噂では、焦って学習塾に通っているだとかそんな話だったが、私にはわからなかった。
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