第5章 【裏】甘い罰 ~片倉小十郎~
「い、わないでっ…んっ、あ、あっ」
秘部からビリビリと体を駆け巡る快感に、私は嫌々をするように首を振った。
(この体勢…あそこが擦れて…っ)
密着する下腹部で、肉芽がぐりゅぐりゅとこねくり回されていた。
「くっ…」
きゅぅぅ、と私の中が上りつめようと小十郎様を締め付ける。
それでも小十郎様は腰を動かすのをやめようとはしない。
ぐちゅっぐちゅっと繰り返される音が耳を打つ。
その瞬間、私は小十郎様の首筋に腕を回してすがりついた。
「ふぁ…っん…あ、あ、あぁぁぁっ!!」
「っ……」
ぎゅっと強く抱きすくめられながら、私は中で脈打つ小十郎様の熱を愛しく感じていた。
冷えるといけないから、と寝間着を着て小十郎様と同じ褥に入る。
すっぽりと腕の中に抱え込まれると、安心感が身も心も満たしていく。
「琴子」
「はい…」
幸せな気分に浸っていると優しく名前を呼ばれ、私は夢見心地で返事をした。
しかし、次の瞬間。
「舌使い、ずいぶん上手くなったな」
「なっ、何を…?!」
くすくすとからかうような声に、私は目を剥いた。
目が合えば、吸い込まれるようなその瞳に私は言葉を失う。
「これからもずっと俺の傍にいてくれるだろう…?」
期待している、と付け加えて小十郎様は私の額に口付けた。
一体何に、なんて聞けるはずもなく。
私はせめてもの反抗だと、小十郎様の顎に噛み付いた。
「!」
「お、おやすみなさい!」
そのまま、小十郎様の胸元に顔を埋める。
くくく、と小十郎様が笑っているのがわかったけれど、私はそのまま目を閉じていた。
「うん、おやすみ」
何度も頭を撫でる小十郎様の手が気持ちよくて、私はいつのまにか眠ってしまった。
End