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I'd love to

第1章 第一章



「へぇ…主さん、隠密だったんだ。」

熱い雑炊をフウフウと冷ましながら蛍丸が主に聞いている様を、山姥切を含めた4人は、その愛しさに鼻血がでそうになっていた。

「うん?…そうだなぁ。でもそんなかっこいいはあんまして…。いや、あったな。」

「え!なになに?蛍、とっても聞いてみたいなぁ。」

「蛍や、そのような奴の話よりも、もっと面白い話をこのじじいがして…」

「自分の主を奴呼ばわりするんじゃねえ!!」

三日月の頭頂部に、今度は鍋の蓋が縦にめり込んだ。

「で、かっこいい話っていうのは何なんだ?気になってしょうがないぜ。」

今度は鶴丸が、純粋な子供の様に主に話を催促した。それに山姥切も同調する。

「あぁ、俺も聞いてみたいな。」

実際、主が刀達に自分の過去の話を語った事が無かった。なので、聞いてみたい、と心から思った。

「んー、よしわかった。話してやろうか。」

少し悩んだようだが結局、主は刀達の熱い視線を感じながら、ポツポツと自分の過去の事を話始めた。
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