第1章 まあいいそうです。
さっきから、気づいているんだろうか。ナマエちゃんが普段からは考えられない程甘える声で強請っている。可愛らしく語尾を伸ばして僕に縋っている。これこそ僕が望んでいたもの。
「僕がいないと生きられなくなって。ナマエ。」
「ひっ!あああ!!いいの!気持ち、い!」
真名を呼ぶとともに、止めていた腰の動きを再開すると、今できる最大の意思表示としてナマエちゃんが叫ぶ。
愛液が溢れる膣肉をじゅぶじゅぶと擦り、子宮口を抉じ開けるように亀頭を打ち付ける。
「そんなに、こすっちゃ、あ!おくぅ!いっ!いく…いっちゃ…!」
「中、すごいよ…イキそうなんだね」
もう意味を為さない悲鳴と僕を締め付ける媚肉に、確かにイキそうなことが顕著で。そろそろかと。
「いいよ、動いて。」
「うあああ!!!いい!イク!いくのぉ!!!」
「…っ!!あっナマエっ!!」
体の自由を返した途端にナマエちゃんが全身をガクガクと痙攣させて激しく腰を振りながら絶頂する。僕はというと予期してなかったナマエちゃんの締め付けと腰の振りにたまらず中に射してしまったわけだけど…。
びゅくびゅくと精液を奥に、一番奥に注ぎ込むように、ぐっぐっと腰を何度か押し付ける。
出し切ったところでナマエの中に入れたままギュッと抱きしめると、
「あ…ああ…」
と、達した余韻かナマエちゃんが僕にしがみついてぶるぶると震えていた。時々ビクンと身体が跳ねるんだけどその度に締め付けられて。
「あ…食べられてるみたいだ…そんなにモグモグされたら、また勃っちゃいそうだよ…」
「だ、だめ!今日はもうだめっ!も、抜いて…」
「(今日は…ね。)わかったよ、でももうちょっとこのまま…気持ちいい。」
「ん…私も…光忠、気持ちい…」
「………」
これ煽ってるよね?と疑ってしまいそうになったけれど、痙攣の治まったナマエちゃんがほっと全身の力を抜いたから、名残惜しい気持ちを堪えて、「抜くね。」と彼女の中からずるりと自身を引き抜いた。
また「んっ」と可愛らしく呻いたナマエちゃんに、離れがたい気持ちを乗せて口吸い。キスって言うんだっけ?
僕の唇を食むように応えてくれるナマエちゃんに、内心で我慢…と思いながら、ナマエちゃんの全部を包み込むように抱きしめた。
了