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白百合の庭園

第1章 嵐の前の静けさ


自分より少し濃い栗色の髪。

長い睫毛、焦げ茶の瞳、くっきり二重。

綺麗に短く切られた髪。

陶器のような肌。

学校のジャージというのを忘れるくらい着こなされたジャージ。

二つ先の駅の近くの高校のジャージだった。

そして何より――


これが運命だとびびっときた、

人形のように可愛い顔。


自分には勿体ないような、

でも他の人には渡したくない。

初めてそんな独占欲が生まれた。





「名前くらい聞けたらよかったなぁ…」




また…会えるかな。




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