第19章 弟キラー ーイタチ、サスケー
「・・・・・?さあ?」
「・・・・・お前暁でもすげェ迷惑かけてンだろ?あ?煙たがられてんじゃねえのか?そうだろ?」
「フ・・・俺の心配か、マイブラザ・・・・・」
「何観ちゃッてんの!?何観ちゃッてんの!?アンタマジで暁で何やってんの!?何で六つ子の次男気取り!?目ェ覚ませ!!!一族殺しまでしといて何でサクッと松野家の次男になっちゃってんの!?うちはのクソホープだろ、テメエは!!!」
「落ち着け、トッ・・・」
「俺はとどのつまりじゃねええェェ!!!!ピンク着ねえし帽子被んねえし富士山にも登んねんだよ!!!!ふざけんなあァァ!!!!」
「・・・詳しいな。誰推しだ?」
「・・・い、一松・・・」
「フ。お前らしいな、マイブ・・・・」
「もういい!帰れ!お前はもう巣に帰れ!お前と話してるとイライラしかしない!!!あんまり頭来て段々穏やかな気分になっていきそうで怖い!ナルトに今まで悪かったなとかっつってラーメンとか奢り出しそうな自分が怖い!煮玉子付けっかとか言い出しそうで怖い!サクラに花なんか買っちゃったりシノに虫籠プレゼントしたりキバにドックフードあげちゃったり、カカシに眼帯誂えちゃったり、リーに全身タイツ新調してやったり・・・・し始めたらどォしてくれるんだバカアァァ!!!!今まで血反吐吐く思いで築いて来た俺のクールな売りが木っ端微塵じゃねえかよ!?ちきしょおォ!!!」
「サスケ、お前ソレは違うぞ。お前はクールなんかで売れてない。俺同様人騒がせな不思議ちゃんが売りなんだぞ?どんだけ勘違いしているんだ。しっかりしろ!」
「!!!!!!ち、違う!お前はそうかも知れないけど、俺は絶対違う!そんなのイヤだ!!!ただのバカになっちゃうじゃないか!イヤだ!」
「サスケ、お前に足りないものを教えてやる」
「何だよ!!しつけえな!!!もういいよ!!!!言いたきゃ言えよ!!!!!」
「甘物だ」
「・・・・・・・・・・・は?」
「甘物だ。イライラには甘物が一番。お前がそうも四六時中イラついているのは甘物が不足しているからだ」
「・・・憎しみとかカルシウムとかじゃなく?」
「甘物だ」
「あ、甘物なんだ?」
「甘物だ。今度赤福と梅ヶ枝餅を送ってやる。今お取り寄せに凝っているのだ。お前になら特別に分けてやる」
「・・・い、要らない。俺甘物は嫌いな・・・」