• テキストサイズ

【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)

第2章 ウィスタリア王国


 大国・ウィスタリア・・・中世ヨーロッパの
 古き良き伝統を受け継ぎ、
 現在もたくさんの王侯貴族が暮らす。

 現代と19世紀頃の建築技術が
 織り成す街並みと、
 独自に発展を遂げた文化に
 世界中の人々が憧れる国。

 整備の行き届いた活気ある街に、
 穏やかに流れる風。

 その風に揺れる、
 色鮮やかな無数の花々と
 優しい木漏れ日を落とす木々。

 そして、少し小高い丘にそびえる
 真っ白な壁と澄んだ青の屋根を持つ
 壮麗なウィスタリア城。

 私は今、そんなところにいる・・・――。



 空港から城下を抜けて
 お城へ向かう車中で、
 ふと不思議な感覚に陥った。

(・・・初めて来たはずなのに、何・・・この感じ・・・・・・)

 車の窓から流れる景色を眺めていると、
 何故か『懐かしい』という感情が湧いた。

 少なくとも私の記憶しているところでは、
 この国に来た覚えはない。

 だけど、車窓を流れる街並みに、
 この国の空気に、
 不思議と馴染がある気がした。





/ 221ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp