【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第29章 夢√編 誓い(夢√END)
ルイ「・・・・・・おかえり」
「・・・ただいま」
慣れない言葉に、
互いの声が少しだけ掠れる。
ルイ「君は・・・大馬鹿だよ」
聞き覚えのある台詞に、
思わず顔が綻ぶ。
「私が、決めたことだよ。ルイ。・・・貴方のために、生きていきたい」
ルイ「・・・・・・・・・・・・」
頭を抱くルイの手の力が、
宝物を抱えるように強くなる。
ルイ「もう好きにすればなんて、言わない」
「・・・うん」
(こんなに・・・愛しいと思える人には、もう絶対に出会えない)
ルイ「・・・こんなに愛したい人には、もう二度と出会えないから。俺は君を愛したい。・・・愛されたい」
その祈るような言葉に、
私はルイの体を強く抱き締めた。
ルイ「一緒に、生きてくれますか・・・プリンセス?」
「っ・・・喜んで」
抱き締めたルイの背中が
とても温かくて、
手のひらから伝わる体温すらも
愛おしい。
不器用で
遠回りばかりする私たちを、
柔らかな風が撫でていく。
ルイ「・・・愛してる」
耳元で
ほんの少しだけ掠れた、
大好きな声が響いた・・・――