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【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)

第22章 甘い夢を貴方に・・・




「あっ、あっ、あぁぁっ・・・・・・」

 自然と腰が浮き上がって、
 声が止まらなくなる。

「あっ、ルイっ・・・・・・んっ、やぁ・・・・・・」

 何かに呑まれるような感覚に
 咄嗟にルイに手を伸ばすと、
 ぎゅっとルイが抱き締めてくれる。

 温かくて、
 まるで護られるように包まれて、
 私はルイに身を委ねた。

「はぁ、あぁっ・・・、ああぁぁっ・・・・・・!」

ルイ「あ・・・零・・・・・・っ」


 ルイの切なげな声が聞こえた瞬間、
 何かが弾けたように
 目の前が真っ白になった。

 ゆっくりと
 落ちていくような感覚とともに、
 私は脱力していく。


ルイ「は・・・っ・・・」

 私に覆い被さったまま、
 ルイが少し苦しそうに肩で息をする。

 「ぁ・・・・・・」

 私の中で、
 ルイのがピクピクと痙攣していて。

 収縮に合わせて切なげに眉を寄せるルイは、
 とても美しかった。

 私はそんなルイの表情に、
 しばらく見惚れていた。



 ・・・・・・・・・・・・



 余韻のあと、
 ルイが触れるだけのキスをして
 ゆっくりと私から離れる。

 そして、
 後処理をしたルイが
 私の隣に寝転んだ。


 そっと抱き寄せられて、
 私はルイの胸に顔を埋める。

「・・・・・・あったかい・・・」

 ルイの胸に顔を摺り寄せて呟くと、
 ルイが優しく髪を撫でた。

ルイ「おやすみ、零・・・」



 大好きな声が、
 大好きな温もりが、
 こんなに近くにある。



「おやすみ、ルイ・・・・・・」

(・・・・・・どうかルイが、悪い夢を見ませんように・・・)



 心の中で祈りながら、
 私は眠りに落ちていった・・・――。

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