第1章 プロローグ。
私は、下野ナナ。
今日は親戚一同集まって一族会議。
・・・っていっても雑談だけど。
親戚のとこ行くのは8年ぶり。
誰がいたかは覚えているわけもない。
10歳のときだし・・・
「おじゃましますー!」
勢いよく、入る。
いや、ちょ、人いるの?
『はーい』
ん??聞いたことある声だなぁ。
誰ぇ??
・・・翔ちゃんっぽい、にてるのかな?
『早く入りなよー』
・・・確信はないけど。
このドアを開けたら、きっと彼がいる気がする。
バーン!って開ける。
そこに、立っていたのは・・・
せ、せ、声優の
「下野紘サンですか?!」
『まぁ、そうだな。うん。』
あ、そういえば名字。
[下野]だもんね。
・・・いや、違う、たまたまか。
『あ、君、ナナちゃんでしょ?あのちっさかった』
下野紘・・・しもの、ひろ・・・
ひー兄ちゃん。
いっつも優しかった、声がいつでも子供っぽいって言われてた、
私の事をちゃん付けしつづけてくれてた。
え?!声優だったのォ??
最後にあったときには既に声優って事でして・・・
あれ?
私、私は・・・
血が繋がってるってコト??
つまりは。
私と下野紘は、
親戚だった。