第7章 阿伏兎
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阿伏兎「おーい」
ひより『…』
事が終わって、落ち着いて何時もの無反応に戻ったかと思ってたが
背を向けたまま、胡座をかいた俺の足に頭を乗せ横目でチラっと此方を覗き見てやがる
阿伏兎「たく…いい加減素直になりやがれ」
そう言って、頭を撫でてやると、撫でていた手を引き寄せられ、俺の手にガブガブと噛みつきながら、耳まで真っ赤して…
阿伏兎「何なら、もっかいするか?」
そう言って、抱き上げ顔を覗いてやりゃァ
真っ赤になりながら、目線を外したまま
ひより『…うん…』
阿伏兎「オイオイ…本気か…」
こりゃ、とんでもねェもん使っちまったな…
後日、団長に襲われかけてるひよりを必死で庇うのに苦労する阿伏兎の姿が有ったとか、無かったとか…