第6章 斉藤終(束縛)
終にぎゅっと抱きつくと
ひより『こないだから、ずっと不安だったんだよね?』
きっと、銀さんと一緒に居た時から、不安で仕方なかったんだと思う
ひより『私が好きなのは、銀さんでも沖田さんでも原田さんでもないよ、終だから』
終の腕にぎゅっと力がこもる、でも前のように苦しくなく、包み込まれる
斉藤「…」
終の表情が分かるように、顔の向きを変え
見つめながら
ひより『大好き』
そう伝えれば、唇が重ねられ
お互いの、唇を甘噛みし合う
優しく噛まれるだけで、背中がゾクゾクとして
自然と息が上がる
口が離れても、鼻がぶつかる距離で見つめられ
ひより『いいよ…』
その言葉に、また唇が重なる