第6章 斉藤終(束縛)
銀時「んーめぇぇ」
目の前には、幸せそうな顔でパフェを頬張る銀さん
ひより『もぅ満足ですか?』
テーブルに乗る伝票に目をやれば、パフェの文字の横に、正の字がいつくも書かれている
銀時「まだまだ、たんねェよ、銀さんの糖分への欲求なめんなよ」
そう言ってまた食べ始める銀さんにため息をつきながら、財布の中を確認して…また、ため息がもれる
ひより『はぁ…』
三度目のため息の途中、財布の上に誰かの手が置かれ
その手の主を見上げてみれば
ひより『終』
目が合った終は、財布をしまえと言わんばかりに、私の手をぐいっと押し、それと同時に顔を横にフルフルとふる
ひより『いや、でも…』
引かない私に
銀時「そおいう時は、男を立てて払わしてやるべきだろ」
えっ?お前が言うの?って思った言葉は飲み込み
ひより『終…ごめん、ありがとう』
そう伝えて、目が合うと
思いっきり抱き締められて
ひより『終、ぐぇ苦しぃ~。何コレデジャブですかぁー』
苦しみを訴えた私の言葉で、腕は緩められたけど
どうやら、また、焼きもちを焼かせてしまったみたいです