第6章 クリスマスの準備
「けどあんまりよそ見してるとまたぶつかっちゃうから、止めときなね」
「そうですよね。気を付けます」
頭を優しく撫でられ、それが何となくくすぐったく感じる。
頭撫でられるのは嫌な気分にはならないんだけど、執間先生ちょっと俺のこと子供扱いし過ぎな気がする。
まぁ、何度もぶつかったりしてるし、仕方ないのかもしれないけど。
そうは思っていても、少しモヤモヤしてしまう。
「今年のクリスマスは、ホワイトクリスマスになりそうだね」
「そうですね。この調子ならすぐに一面真っ白でしょうね」
まぁ、一緒にクリスマス過ごす人いないけど。
また最初のように少し憂鬱な気分になりながら外を見つめる。
執間先生ってモテそうだけど、やっぱり恋人いるのかな。
ちょっと気になり質問してみる事にした。